快適ですか?あなたの視生活

快適ですか?あなたの視生活

『月刊なごや』2008年10月号に掲載された津田節哉による『私の意見』をご紹介します。

『月刊なごや』に掲載された津田節哉の「私の意見」

 皆さんは眼鏡を購入する際、お店をどのように選んでいますか?

 昔から有名なお店、近くにあるお店、知人に紹介されたお店など、理由はさまざまだと思います。最近は、価格の安さでお店を選ぶというケースも少なくありません。

 ただ、ここで大切なことは、その店にしっかりした技術者がいるかどうかということ。残念ながら、日本の現状では眼鏡技術者に国家資格が与えられておりません。国家資格は米国、英国、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパ各国などの先進国、最近では東南アジア諸国にもあり、先進国で認定がないのは、日本だけという状況です。したがって、眼鏡の知識や技術のない人でも、眼鏡店を開業したり営業したりすることができることになります。

 その一方で、眼鏡の専門技術を身につけている人もたくさん活躍しています。眼鏡の専門学校が全国に5校存在し、3年制以上の専門教育を施し、眼協技術者を養成しているのです。

 これらの学校の卒業生で認定試験に合格した人を、厚生労働省の許可団体である社団法人日本眼鏡技術者協会(※現・公益社団法人日本眼鏡技術者協会)が「認定眼鏡士」として認定、登録しており、現在8,000名(※2008年時点)を超える認定眼鏡士が全国で活躍しています。(※2016年時点では約7,000名)

 近年、メガネフレームが中国をはじめとする東南アジアから輸入されることもあり、眼鏡を低価格で提供する眼鏡店が増えるにつれ、眼鏡を雑貨扱いしたり、単なるファッションの道具とみなす傾向が目立ちます。しかし、眼鏡はあなたの大切な視力を守り、快適な「視生活」を過ごすための医療用具なのです。

 つまり、「ビジョン・ケア」「ヘルス・ケア」を重視するという観点から、眼鏡技術者の資格問題を見直していただくことを提言します。

津田節哉〔日本眼鏡技術者協会会長・株式会社玉水屋社長〕

1938年名古屋市生まれ。早稲田大学卒業後、6年間南カリフォルニア・オプトメトリー・カレッジに留学、米国ライセンスを得て帰国。1976年株式会社玉水屋(創業1751年)社長に就任。2000年より社団法人日本眼鏡技術者協会会長、「認定眼鏡士制度」を確立して現在に至る。

『月刊なごや』(発行:北白川書房)2008年10月号通巻第313号

〔『月刊なごや』(発行:北白川書房)2008年10月号通巻第313号より〕


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