代表取締役社長

津田 節哉(つだ せつや)

プロフィール
津田節哉

ドクター・オブ・オプトメトリー(O.D.)。1938年(昭和13年)名古屋市生まれ。早稲田大学第一政経学部を卒業後、南カリフォルニア・カレッジ・オブ・オプトメトリーに6年間留学。同大学卒業後にO.D.の学位、およびニューヨーク州とカリフォルニア州での開業ライセンスを取得(米国オプトメトリスト)。帰国後は家業であるメガネの玉水屋を継承し、現在玉水屋八代目当主、株式会社玉水屋代表取締役社長となる。アメリカ・オプトメトリー学会会員(FAAO)、アメリカ・スポーツビジョン協会会員。公益社団法人日本眼鏡技術者協会会長、協同組合名古屋専門店協会理事長。著書に『米国式21項目検査入門 -視機能の検査と分析-』〔1983年(昭和58年)株式会社近代光学出版社発行〕、『スポーツビジョン・マニュアル』、『EYE-SHOT ゴルファーとアイ・トレーニング』など。

提言

 皆さんは眼鏡を購入する際、お店をどのように選んでいますか?

 昔から有名なお店、近くにあるお店、知人に紹介されたお店など、理由はさまざまだと思います。最近は、価格の安さでお店を選ぶというケースも少なくありません。

 ただ、ここで大切なことは、その店にしっかりした技術者がいるかどうかということ。残念ながら、日本の現状では眼鏡技術者に国家資格が与えられておりません。国家資格は米国、英国、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパ各国などの先進国、最近では東南アジア諸国にもあり、先進国で認定がないのは、日本だけという状況です。したがって、眼鏡の知識や技術のない人でも、眼鏡店を開業したり営業したりすることができることになります。

 その一方で、眼鏡の専門技術を身につけている人もたくさん活躍しています。眼鏡の専門学校が全国に5校存在し、3年制以上の専門教育を施し、眼協技術者を養成しているのです。

 これらの学校の卒業生で認定試験に合格した人を、厚生労働省の許可団体である社団法人日本眼鏡技術者協会(※現・公益社団法人日本眼鏡技術者協会)が「認定眼鏡士」として認定、登録しており、現在8,000名(※2008年時点)を超える認定眼鏡士が全国で活躍しています。(※2016年時点では約7,000名)

 近年、メガネフレームが中国をはじめとする東南アジアから輸入されることもあり、眼鏡を低価格で提供する眼鏡店が増えるにつれ、眼鏡を雑貨扱いしたり、単なるファッションの道具とみなす傾向が目立ちます。しかし、眼鏡はあなたの大切な視力を守り、快適な「視生活」を過ごすための医療用具なのです。

 つまり、「ビジョン・ケア」「ヘルス・ケア」を重視するという観点から、眼鏡技術者の資格問題を見直していただくことを提言します。


tamamizuya

〔北白川書房発行『月刊なごや』2008年(平成20年)10月号通巻第313号掲載〕