18金眼鏡、バネ式鼻眼鏡、前掛け眼鏡など、メガネの玉水屋に所蔵されている昭和時代初期の眼鏡をご紹介します。
18金金属使用眼鏡-〔1930年(昭和5年)頃〕

ブリッヂ部とヒンジ部に18金を使用しています。
1930年頃は眼鏡枠素材の発展が著しく、ゴールドやプラチナはもちろん、アセテートなどの品種改良により、眼鏡の種類が増えた時代でした。
しかし、時代的には1931年(昭和6年)に満州事変が勃発、さらに1933年(昭和8年)には上海事変へと拡大し、この結果1937年(昭和12年)には金使用禁止令が出され、眼鏡枠の素材にも少なからず影響を与えることになりました。
また、合金素材の利用から優秀な代用品が発達し、サンプラチナをはじめ、セルロイドの使用が増加することになりました。
バネ式鼻眼鏡-〔1930年(昭和5年)頃〕

眼鏡の普及と需要増加にともない、レンズの玉型を統一して製作する必要上から、1930年(昭和5年)には零番から参零番までを楕円形、四零・五零番は丸型として製作することが眼鏡業界に提案され、決定されました。 この頃の眼鏡レンズの形(玉型)が画一的であったのは、このことが大きく影響しています。
前掛け眼鏡-〔1930年(昭和5年)頃〕

遠方視用眼鏡枠の前にひっ掛けると、近方視用眼鏡等になります。
前掛け眼鏡-〔1930年(昭和5年)頃〕

近方視用のレンズ(小玉)を入れる枠が、外枠の内側にあります。遠方視用眼鏡枠の前にひっ掛けると、遠近両用眼鏡になります。
ちなみに遠近両用の二重焦点レンズは、1768年頃にイギリスのロンドンで、ベンジャミン・フランクリン(1706年〜1790年)が考案し作成したものとされています。(『近代めがね』1999年4月号通巻第429号 近代光学出版社)
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